壁に耳あり障子にメアリー

瑞々しさを失わないための備忘録。ブログ名が既に親父ギャグ。

2014-01-01から1年間の記事一覧

親父その2

親父とは、強がりである。 僕にとって、「親父」と呼べる人は、二人いる。 一人は、実家の親父。 もちろん、血はつながっているし、僕が生まれたときから同じ家で暮らしている。 僕が大学進学のために、大阪に出てきてからは、年に数回も会っていないが、そ…

1.35ポンド

2ポンドと18ペンスが僕のあこがれだった。 ロンドンにいる間、ぼくは学校にブラックヒースという駅から行っていた。 その駅前に、ジュースとかお菓子とかお酒とか調味料を売っているコンビニとスーパーの中間のようなお店があった。 そこにいつも通って、50…

家族写真とストーリー

家族写真は「 」である。 作者: 浅田政志 出版社/メーカー: 亜紀書房 発売日: 2013/08/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る プロの写真家が撮った写真。そう言われたときに想像するのはどのような写真だろう。一面に広がる星空…

僕がボランティアを続ける理由

仲直りするのが苦手だ。 一言「ごめん」って言えばいいのに、その言葉がなかなか口から出てこない。 頭では分かっている。 こんなところで変な意地張ってないでさっさと謝っちゃったほうがいいことぐらいは。 でも、それができない。 自分には非が無いと思い…

黙祷とコーヒー

二日酔いの体に熱いコーヒーが沁みる。 いつもより甘いコーヒー。 寒い朝に体が暖まる。 5時40分。 神戸に僕はいた。 被災していない僕はなんとなく場違いな気がしていた。 だから、ひたすら手の中のコーヒーをすすっていた。 いや、コーヒーをすするしか仕…