壁に耳あり障子にメアリー

瑞々しさを失わないための備忘録。ブログ名が既に親父ギャグ。

innocent world

Album: Atomic Heart

 

innocent worldはアルバムAtomic Heartの4曲目であり、ミリオンヒットを記録したMr.Childrenを代表するシングル曲でもある。

 

innocent worldとは、若かかりしころの無垢なまま振る舞えばよかった時代のことであり、それを大人としてふるまわなければならない現在から回顧している。

 

黄昏の街を背に 抱き合えたあの頃が 胸をかすめる
軽はずみな言葉が 時に人を傷つけた

 

黄昏の街を背に抱き合えたあの頃こそがinnocent worldであり、無垢であるがゆえに人を傷つけてしまうこともあった。そんな過去を振り返るもはや無垢ではいられない自分のことを桜井は、「窓に反射する(うつる) 哀れな自分(おとこ)」と表現する。

 

近頃じゃ夕食の 話題でさえ仕事に 汚染(よご)されていて
様々な角度から 物事を見ていたら 自分を見失ってた

 

社会の中で、「様々な角度から物事を見よ」と言われる。しかし、様々な角度から物事を見ていくと、その中心にいたはずの自分がぽっかりとどこかへ抜け落ちてしまったかのようにも感じる。そんな大人になってしまった桜井は、しかしながら、次のように歌うのである。

 

愛に満ちた 季節を想って 歌うよ

そして僕はこのままで 微かな光を胸に
明日も進んで行くつもりだよ いいだろう?
mr. myself 

 

innocent worldであった自身の過去を振り返り、もはや自分はそのころには戻れないと分かりつつも、それならば、今は今の自分がいることに気付き、未来へ向かって歩き出す。まとめてみればMr.Childrenの王道の歌詞展開であった。