壁に耳あり障子にメアリー

瑞々しさを失わないための備忘録。ブログ名が既に親父ギャグ。

断定的比喩/比喩的断定

すべての言葉は比喩でしかない。 前のエントリで僕は、否定形を重ねることでしか表現できないことがあると書いた。それは、たとえば、映画を見たときの自分の心にうずまく感情を正確に表すことができないというような話をした。ここで言う「正確」というのは…

否定形を重ねる/君が好き

Mr.Childrenの歌詞のほとんどすべてを書いている桜井和寿は、痛烈な皮肉屋である。 例えば、デルモという歌は、以下の歌いだしから始まる。 東京―パリ間を行ったり来たりして順風満帆の20代後半だねバブリーな世代交代の波押し退けてクライアントに媚び売っ…

「君の名は。」のレビューがつまらないから、ちゃんと書いてみた

インドネシアで「君の名は。」を観ようとおもい、インターネットで上映時間も全部調べて、満を持して映画館に行ったら、もう終わってて観れなかった。インターネットの情報があてにならないのがインドネシアだ。しかし、「君の名は。」へのおもいがすてきれ…

黙祷

黙祷とは会話である 午前5時10分。 まだ神戸の街は起きていない。 20年前のちょうど今日、この場所で地震が起きた。 そして、何人もの人が亡くなった。 何人もの人が、大切な人を亡くす悲しみを経験した。 それは、ほとんど同時に。しかし、それぞれ個…

弱さ

弱さとは、共に生きるということである。 この人だって空飛べるわけじゃない 鳥からみたら9秒でも15秒でも同じ「飛べない」世界の出来事だわなあ そう思わんか兄ちゃん ということはだ、「歩けない世界」にもきっと―「9秒台」はあるんだ 弱さについて考えて…

親父その2

親父とは、強がりである。 僕にとって、「親父」と呼べる人は、二人いる。 一人は、実家の親父。 もちろん、血はつながっているし、僕が生まれたときから同じ家で暮らしている。 僕が大学進学のために、大阪に出てきてからは、年に数回も会っていないが、そ…

1.35ポンド

2ポンドと18ペンスが僕のあこがれだった。 ロンドンにいる間、ぼくは学校にブラックヒースという駅から行っていた。 その駅前に、ジュースとかお菓子とかお酒とか調味料を売っているコンビニとスーパーの中間のようなお店があった。 そこにいつも通って、50…

家族写真とストーリー

家族写真は「 」である。 作者: 浅田政志 出版社/メーカー: 亜紀書房 発売日: 2013/08/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る プロの写真家が撮った写真。そう言われたときに想像するのはどのような写真だろう。一面に広がる星空…

僕がボランティアを続ける理由

仲直りするのが苦手だ。 一言「ごめん」って言えばいいのに、その言葉がなかなか口から出てこない。 頭では分かっている。 こんなところで変な意地張ってないでさっさと謝っちゃったほうがいいことぐらいは。 でも、それができない。 自分には非が無いと思い…

黙祷とコーヒー

二日酔いの体に熱いコーヒーが沁みる。 いつもより甘いコーヒー。 寒い朝に体が暖まる。 5時40分。 神戸に僕はいた。 被災していない僕はなんとなく場違いな気がしていた。 だから、ひたすら手の中のコーヒーをすすっていた。 いや、コーヒーをすするしか仕…

海外に行きたかったけど、行けなかった僕が考えたこと

巷では就活が始まったらしい。 ぼくも一年前はリクルートスーツを身にまとい、よく知りもしない企業の説明会を聞いてはふむふむうなずいてみたりして、 エントリーシートとやらもたくさん書き、でも、ほんとにこんなんで何が分かるっていうんだとか考えてた…

四つ折りの千円札

昨日今日と、サークルの関係で地域のお祭りに出店していた。 基本的に小学生を対象としたくじ引きのようなゲームで出店したので、当然主な客層は小学生だった。 ひと段落つき、お金の計算をしていると、あることに気が付いた。 四つに折ったときにできる線の…

シークヮーサーサワー

昨日、久しぶりに「甘いお酒」を飲んだ。 お酒を飲み始めたころは甘いお酒の方が好きで、でも少しかっこつけたくて強がってビールとかウイスキーとか焼酎とか日本酒とかを飲んでいた。 3杯目ぐらいで「そろそろサワーを飲んでもいいだろう」ってなってから…

親父

大阪の桜はもうほとんど散り、葉桜になってしまった。 桜前線は北上を続け東北の桜が見ごろを迎えるころだろう。 仙台の桜は綺麗だろうか。いつかは見に行きたい。そう思うようになったのは、なにも東日本大震災があったからではない。 僕の寮に仙台出身の人…